
トレーナー紹介
「なりたい自分」を共有して、数ある方法から
自分に合ったメニューを選べるトレーニングを。

中道 元
トレーニング歴5年。2018年よりエビジムのトレーナーに。
2020 EVOLGEAR SOUTH JAPAN CHAMPIONSHIPS Physique-175 open 2位
2020 muscle gate 福岡 5位
JPDA ドラコンプロ
2019 cronos cup Physique -175 novice2位
2019 cronos cup physique -175 open 10位

「元気いっぱい熱血指導」というよりは、中道さんはどこかゆったりと、マイペースでいることを許してくれるような雰囲気の持ち主。 ご自身のトレーニングへの向き合い方や、コンテストへの出場、お客様にトレーニングメニューを提案する際に大切にしていることなどをお聞きしました!
―幼少期、中道さんはどんなお子さんでしたか??また、何かスポーツはされていましたか?
中学の頃やっていたサッカーは、メンバーとの相性に恵まれず、挫折をしてしまいました。1日50kmも走り込む厳しい練習も嫌になってしまい。 その後はマニアックな競技ですが、高校でアーチェリーをしていました。元々チーム戦よりも個人プレーの方が得意だったので。
―トレーナーを目指すきっかけは何でしたか?
本格的にトレーニングをはじめたのは大学の頃です。
当時学内のジムで働いていた、エビジム代表トレーナーの田村さんと出会ったことで、大学4年から業務委託としてエビジムで働くようになりました。
2018年のエビジム創業当初から参加させてもらい、今に至ります。
自分はあまり進む方向を決めたくない性分で、目の前に現れたチャンスに対して切り替えることが多くて。大学3年の時、思い立って1ヶ月オーストラリアに留学もしました。
本音は「まだフラフラしていたい」なんて気持ちもあったからですが、田村さんには「就活せずにフラフラしたいです」と正直に伝えたりしていました…笑
そんなタイミングでエビジムに誘ってくれたことは、ありがたかったです。
―自由に過ごしたいという思いの中で、海外に惹かれた理由は何かあったのですか?
また、海外で得たものはありましたか?
海外は好きですが、最初は「花粉症と就活と寒さから逃げたいな」くらいの気持ちしかありませんでした…笑 ですが、次はトレーニングを目的に行ってみたくなり、昨年アメリカに留学をしました。
海外でトレーニングをしてみると、日本では体が大きいと言われる自分も全然小さい方で。文化的にもジム通いやトレーニングがもっと浸透していて、料金も安く、トレーニング器具などの設備も良い。1年間2万円くらいで通い放題のジムもあるほどです。
トレーニング環境も、トレーニングをする人のマインドも日本とは違うアメリカで、ジムにいる人がどんなやり方でトレーニングをしているのか。もともと個人で黙々と取り組んだり観察するのが好きなので、そんなことを考えながらトレーニングをしていました。
―これまで、トレーニング指導をする中で成功体験や失敗談、そこから学んだことは何ですか?
失敗は、減量中に我慢している辛さが出てしまっていたことですね。気をつけているつもりでも、お腹がすいていることをお客様に気づかれてしまって。
嬉しかったことは、自分が出ているコンテストにお客様も出場してくれたことです。エビジムに入会してまだ1年の方が2人もコンテストに出てくれました。
出場を勧めたわけではないのですが、大会前になるとコンテストについて話すことも多くなるので、気になって調べるうちに興味が湧いたそうで。
それまでコンテスト出場経験のない方が、自分のトレーニングを受けて決意してくれたこと自体も嬉しかったですが、目標ができてトレーニングへの本気度が上がったことも良かったなと。
通常は自分が気になる部位を集中的にトレーニングすることが多いですが、大会に出るとなると、「他者から評価される基準」に対して体を作っていくことになります。食事制限も組み込んだり、自分の体を1から見直す機会になります。
トレーニングにゴールはありませんが、モチベーションをどう維持するか、肉体改造をどのレベルで行うか。ボディメンテは究極的には自己満足な面がありますが、大きな目標によって、目標達成に向けたポジティブな意識が生まれるのも確かです。
自身も今年の秋冬は、これまでに挑戦した事のないクラスの「クラシックフィジーク」に出場してみたいと思っています。
昔は筋肉モリモリのプロのボディビルダーだけのものというイメージだった大会も、今では素人からでも目指せるランクがあったりするので、ボディメイクに取り組む人は目標の1つにしてみてもいいかもしれません。
―トレーナーさん自身のトレーニングや目標が、お客様に影響を与えることもあるんですね。中道さんがトレーニング指導をする上で大切にしていることは何ですか?
そうですね。やはり、どんなトレーナーと接するかでモチベーションや目標に影響は出てくるのかなと思います。
大切にしていることは、「憧れる人、目指したい体のビジュアルを決めてもらう」ことですね。
そこが決まると、具体的にどんなメニューをどのくらいやればいいか、と落とし込むことができます。
数値的な目標よりも、イメージの共有や、なぜそうなりたいかという目的を共有することで、適切な指導ができます。
エビジムトレーナーの中でも指導の得意分野はそれぞれで、肩こり改善などコンディショニングを得意とする人もいますが、自分はボディメイク希望のお客様が多いです。
あとは、お店やトレーナーの雰囲気も大切だなと思っていて。ジムってギラギラガチャガチャ、大きな音を立てて「やってる感を出す」のが好きな方向きの場所も多いですよね。
でも、エビジムは静かにマイペースにできる場所だなと思います。僕もその方が好きなので、のんびりとトレーニングできる空気作りを大切にしています。
トレーニング内容も、その場その場でやりたいと思うものをやれるように。
無限にあるやり方の中から適切なものをいくつか示して、選んでもらうようにしていました。
骨格や体の使い方は人それぞれなので、同じトレーニングが同じように効果がでるとは限りません。
いくつか試したメニューから自分に合ったものを探したり、様子をみて内容を微調整することも大切です。
トレーニング自体は自分と向き合って黙々と取り組むもの。自分に合っていて、やりたいメニューかどうかが大切で、「トレーナーが満足するメニューかどうか」ではありません。

―中道さんにとって、プロフェッショナルな仕事とは何ですか?
「ご要望に対し複数の選択肢をもち、期待以上に仕上げること」
パターン化したメニューに当てはめるのではなく、お客様が自身で選択して取り組めるトレーニングを提案していけたら。「やらされてる感」や「やらせてる感」は双方にとって良くないです。
自分が好きだと思える、しっくりくるやり方を選びながら、楽しんでトレーニングができるように指導をしていきます。
―中道さんにとって、エビジムとは?
「僕にとっての『トレーナー』のあり方そのもの」はじめてトレーナーとしてトレーニング指導をした場所であり、全ての基礎、基本になっていると思います。
さいごに
自分のペースや希望を尊重しながらも、数あるトレーニング方法から適切な方法を提案してくれる中道さん。じっくりマイペースに取り組みながらも、大きな目標を目指したい方におすすめのトレーナーさんです!
撮影・文|小泉優奈