
トレーナー紹介

原田 拓実
- 出 身:大阪府岸和田市
- 性 格:
- 趣 味:
- 好きなトレーニング:
大阪府岸和田市。ここに、新たな挑戦を始める男がいる。原田拓実氏。社会人野球の名門・日本生命で10年間活躍し、都市対抗野球大会に10年連続出場。さらには社会人ベストナインを二塁手、三塁手で2度獲得し、3度の日本代表選出経験を持つ、輝かしい実績を持つ、元社会人野球選手だ。
引退後、彼はパーソナルジム「eviGym」のFCオーナーとして、第二の人生を歩み始める。本記事では、原田氏の野球人生、家族への想い、そしてeviGym FCオーナーとしての新たな挑戦について迫る。
才能の片鱗を見せた少年時代

原田氏の野球人生は、岸和田市立城東小学校2年時に始まる。地元の強豪・岸和田イーグレッツに入団し、幼い頃から野球に親しんだ。同地区には、元楽天イーグルスの石橋良太選手を擁する全国優勝常連チーム、長曽根ストロングスがあり、高いレベルで競い合った。また、岸和田イーグレッツの3学年上には、元MLBタイガースの前田健太選手が在籍。偉大な先輩たちの背中を追いかけ、野球に打ち込んだ。
名門校での経験、そしてプロへの想い

中学時代は忠岡ボーイズでプレーし、第一回タイガースカップに出場。高校は奈良県の強豪・天理高校に進学。1年秋からベンチ入りを果たし、2年時には第80回センバツ高等学校野球大会でベスト8を経験。3年時には甲子園に春夏連続出場を果たした。同級生には、現ヤクルトスワローズコーチの西浦直亨選手がいた。
大学は東都大学野球連盟に所属する立正大学へ進学。1年春から出場機会を得るも、チームは2部に降格。その後、7季を2部リーグで過ごすこととなる。それでも、原田氏は腐ることなく努力を続け、大学通算92安打を記録。同級生には、元千葉ロッテマリーンズの吉田裕太選手がいる。
大学時代、社会人チームとの対戦を通じ、「お金をもらって野球をする」ということに強い憧れを抱く。プロを目指す過程として社会人野球に進んだ。
日本生命での10年間と、家族の支え

社会人野球の名門・日本生命に入社後、1年目からスタメンを掴み、中心選手として活躍。都市対抗野球大会10年連続出場、社会人ベストナイン2度受賞(二塁手、三塁手)、そして日本代表に3度選出されるなど、輝かしい実績を残した。
「家族の目標として、僕の10年連続都市対抗出場を掲げてくれたのは嬉しかった」
結果としてプロ入りは叶わなかったものの、社会人野球で10年間プレー。1年間の全てをぶつける一発勝負のトーナメントは、プロにはない面白さがあり、誇りを持って打ち込んだ。 その偉業を支えたのは、家族の存在だ。妻は、原田氏の10年連続出場を家族全体の目標にしてくれた。
社会人野球で活躍できたのは、家族の支えがあったからこそ。 妻は、ビジネスの世界でも原田氏を支える存在だ。当初は会社を辞めることに反対していたが、原田氏の熱意と将来のビジョンを伝え、最終的には納得してくれた。
「妻は歯科衛生士の国家資格を持っていますが、今は家庭をしっかり支えてくれています。」原田氏は、妻への感謝と尊敬の念を抱いている。妻の存在が、今の原田氏を形作っているのだ。
培った経験と、次世代への想い

社会人野球では、キャプテンも務めた。 キャプテンとしての経験は見えない世界を見せてくれた。
「野球部の存在意義を、野球部自身で高めなければならない」
その想いから、地域貢献活動やゴミ拾いなどをチームに提案し、実行に移した。 会社からは多くの反対意見もあったが、原田氏の熱意が、新たな文化を築き上げた。
チームスポーツを通じて、「規律」だけでなく「個の尊重」の大切さを学んだ。 「不屈の精神」は、原田氏の強みだ。 25年間野球を続け、それで飯を食べてきた経験は、一つのことを突き詰めることの大切さを教えてくれた。
引退後、原田氏は、その経験を次世代に還元したいという想いから、子ども向けの専門学校も運営する。 この学校は、子どもと親が一緒に学べる場を提供することをコンセプトとしている。
「大阪南部の子供たちのポテンシャルは非常に高い。しかし、それを活かせる環境が少ない」
原田氏は、野球を通じて出会ったアスリートやトレーナーとの繋がりを、地域の子どもたちに還元したいと考えている。 子どもたちが多様なスポーツを経験できる環境を整え、個々の才能を伸ばせるようサポートしていく。 専門学校では、運動だけでなく、英語やお金の勉強など、幅広いカリキュラムを提供している。
eviGym FCオーナーとしての決意「岸和田にパワースポットを」

パーソナルジム経営は、原田氏にとって意外な選択だった。 しかし、子ども向けの専門学校との親和性、そして何よりも恩師でありパーソナルジムeviGym CTOの小山氏との出会いが、彼の決断を後押しした。
「eviGymを、地域の人々にとっての『パワースポット』にしたい」
目に見える成果だけでなく、心身ともに健康になれる場所。 そこに行けば良いことがあると、誰もが思えるような場所。 原田氏は、eviGymをそんな存在にしたいと考えている。
「トレーナーには、それぞれの働き方で最大限の力を発揮してほしい」
原田氏は、自身の経験から、個々の能力や目標に合わせた多様な働き方の重要性を感じている。だからこそ、eviGymでは、トレーナー一人ひとりがプロフェッショナルとして輝ける環境を提供したいと考えている。