パーソナルトレーニングジム エビジム

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トレーナー紹介


あらゆる女性が輝く日本になるために。アスリート指導・脳研究を経てプロが教える、人生を豊かにする運動習慣。

小山 啓太

トレーナー歴20年。エグゼクティブトレーナー(NATA-ATC)。2020年よりエビジムのトレーナーに。
1978年1月22日生まれ。北海道札幌市出身。立正大学法学部を卒業後アメリカに渡り、エンポリア州立大学大学院スポーツ医科学専攻課程と、セントラルミシガン大学大学院運動科学専攻課程を修了。 オリンピック選手やプロのアスリートのトレーナーとして活躍。障害者スポーツについて学び、帰国後は群馬大学にて教鞭を取り、運動と脳の働きを研究。2018年英国ケンブリッジ大学での世界教育会議にて最優秀研究発表賞受賞。
体や脳、運動に関する著書も多数執筆。『0歳からのボール遊び運動 "投げる"が脳と体を育む』『野球選手のTHE肉体改造』『現代社会のスポーツ総合学 1―スポーツとともに生きるエキスパート達の提言 (グリーンブックレット)』他



―アメリカに渡り、プロのアスレティックトレーナーなど様々なキャリアを重ねて来られた小山さんですが、幼少期はどんな子供でしたか?
スポーツ経験やアメリカに渡るきっかけとなった出来事を教えてください。

僕は北海道札幌市で生まれ旭川育ちの根っからの道産子で。山の中を走り回り、幼稚園に入る前から水泳をはじめ、他にも体操やスキーなどスポーツは色々と習っていました。
小学5年生ではじめた少年野球は中学でキャプテンになり、高校は野球強豪校で3年生の夏には甲子園に出場。朝は5時起きで朝練に行き、夜10時まで練習、帰ったらご飯を食べて寝るようなアスリートの生活。 正月休みも無くて、9ヶ月間一日も休みがなかったことも。

大学野球部時代の写真

それなのに、大会の前日練習で腰のヘルニアが悪化してグランドに倒れ、救急車で運ばれ最後の甲子園の夏は終わってしまいました。このことがきっかけで、進学先を東北から東京に変えたことが、後のアメリカ行きに繋がっていきます。
立正大学でも野球を続け4年生の時、「指導者になりたい」と思いつつも、「今の自分では何も教えられない」というジレンマが。さらに時代は2000年の就職氷河期。そんなタイミングで、日米大学野球に携わる機会を得ました。 アメリカの野球やスポーツのあり方にはじめて触れたこと、自分の怪我の経験もあり、「スポーツ医学や、野球をもっと勉強したい」「最先端のアメリカで学びたい」という思いが芽生え、アメリカ行きを決めました。
当時はインターネットもなく、本屋で大学を探して郵便で願書を送り、親にも言わずにアルバイトしてお金を貯め、大学卒業と同時に留学。 しかし、アメリカに来たものの中学生以下の英語力だった僕は、しょっぱな語学の壁にぶち当たってしまいました。大学院の入学試験すら受けられなかったのです。
それでも学部長の部屋に行き直談判して、しつこく食い下がった僕は「全部の科目でB評価以上とれなかったら即退学」という条件付きで入学することができました。今思えば無謀なヤツだけれど、怖いもの知らずな若者だからこそできたことだったなと思います。

―果敢に飛び込んだアメリカでの大学院生活。そこでどのようなことを得たり経験されましたか?

まず、留学中はお金もなく、朝5時から学校の清掃バイトをしていました。授業を受けた後は、医学用語など足りない語学力を補うために深夜12時まで図書館で勉強。 課題を終えて2時に寝て、また4時に起きてバイトに行く… 留学2年目くらいまではこんな生活でした。 体力だけはあったので何とか乗り切りましたが、まさか15年後にこの大学での生活が殿堂入り表彰されるとは思ってもみませんでした。

アメリカ留学時代・レスリング全米選手権でセコンドにて

また、コロラドのオリンピックトレーニングセンターで働かせてもらったり、オリンピアン、ゴールドメダリストと間近で働いた経験は今も生きいます。 大学野球の日本代表では、プロ野球選手100名以上のトレーニングのお世話も。「長く活躍し、伸びていく選手」を知る良い勉強になりました。

日本代表トレーナー時代の写真

トレーナー経験としては、野球、ソフトボール、陸上、サッカー、アメフト、レスリングとさまざまなスポーツにおいて、女子も男子も多く教える経験をし、さらには病院で幅広い年齢層にリーチできたのも貴重な経験となりました。

―アメリカでプロのアスリートと接し、キャリアを積み重ねて来られた小山さん。そこから、一般の方のトレーニングに目を向けはじめたきっかけ、エビジムのトレーナーや運営に参加された理由は?

アメリカで進学した2つ目の大学院では、パラリンピックの役員も務める障害者スポーツの先生に学んだことが、僕にとってのスポーツや体を動かすことへの意識を変えていきました。
障害者の方のトレーニングにおいて、もちろん特別にケアする部分もありますが、根本的な運動の「動機」は一般の方と変わりはありません。「楽しい」「達成感を感じる」から体を動かす。健康になるためではなく、内発的な動機は皆同じなのです。 日本人の多くはスポーツに対して「特別な人がやるもの」「自分がやるのは恥ずかしい」と思っています。体型や美に敏感なはずの日本の20代女性でも、実際に運動習慣があるのは7%ほど。「本当は運動をしたい」と思いながらも「まずは食事制限」という考えに至ってしまう。
一方アメリカでは多くの人が「楽しいから」「運動をすると人生が豊かになるから」という理由でスポーツをし、運動を身近に感じている方が多くいます。
そもそも日本人が幼少期から学ぶ「体育」は軍国主義の考え方が根底にある「体術」が元なので、そこに楽しみや豊かさという重要な要素が欠けているのも要因のひとつ。 上手か下手かは関係なく、「自分の体を動かすことが気持ちいい」と感じるから運動をする。本来スポーツとはそういうものであるべきだと思っています。 元々僕自身は人生の大半をスポーツに捧げてきて、プロのアスリートに教えるレベルの指導ができるし、教壇に立つことも多い。 しかし、それだけでは日本の運動習慣は変わらない。僕が得てきたものを、もっと広くシェアしていきたいという思いが強くなっていきました。 研究や論文発表で終わらずに、人の人生や社会に還元しなければ。
僕は行政の親子運動教室なども展開してきましたが、これからを担う女性がもっと輝けるように指導ができたらと思っていました。 そんな時、「すべての人に運動習慣を」というコンセプトで展開するエビジムに共感し、参加することにしました。

―これからどんな方が特に、運動習慣を身につけていったら良いと思っていらっしゃいますか?

子供からお年寄りまで、全ての人が運動習慣をつけていくことが大切だと思いますが、やはりこれからを担う子供達には特に重要です。 一方で、子供だけを指導すれば良いかと言うとそうではなく、早期教育が全て良いかと言うと逆効果なこともあります。
実は子供は「アンストラクチャープレイ」と言って何気なく行っている「遊び」を通して複雑な体の動きを習得しています。 転ばないようにしたり、転んだ時に受け身を取ったりする「フィジカルリテラシー」を体得する。そして、「どうやって遊ぶか」クリエイティブな脳の動きも養われます。
それを自発的な遊びで得る前に、指導という型にはめてしまうと、創造力や適応力が失われてしまう。幼少期に特定のの技術指導ばかりを詰め込みすぎるのは却って危険なのです。 また、「私は運動音痴だから、子供は運動神経がよくなるように」と親は運動をしないのに子供にだけさせるのも良くありません。「私には無理」と失敗を恐れる親の姿を見ると、子供は挑戦を避けるようになります。下手でも失敗しても良いので、親御さんも一緒にやることが大切です。
そういう意味でも、運動習慣割合が低い若い女性、子育て世代の方にも運動習慣が必要です。 「運転が苦手でよく車をぶつけてしまう」というのも、実は先ほどお話した「フィジカルリテラシー」が影響します。 相手との距離が分かる空間知覚や、転んでも受け身がとれる、など生きていく上で必要な脳の働きを「感覚統合」と言いますが、これを子供の頃から養うことが大切ですし、大人になってからでもトレーニングで鍛えることができます。
例えばこんな「脳と運動の関係」もお伝えしながら、単に痩せる目的だけじゃなく、自分の人生を豊かに幸せにするために運動習慣を身につけてもらえたら。

―トレーニング指導や、お客様と向き合う上で大切にされていることはなんですか?

お客様と同じ目線で考えること。目標や悩みは人それぞれなので、同じ方向を向いて指導するようにしています。
例えば脳の話をすると、純粋に「やりたいという気持ち」が先行する子供と違って、大人は失敗や経験も多い分「失敗を恐れる思慮」が先立って体が動かないことも多い。 同じことを教えるのでも、相手の年代や状態を見てベストなアプローチで教え、そばで支え、背中を押してあげる。 そもそも、運動において失敗をしてはいけないというルールはないのです。転ばない方法よりも転び方を教えたり、転んだ時にかける言葉で何度でもチャレンジするように勇気付けること。何より楽しむことの大切さを教えるのもトレーナーの仕事だと思っています。 その上で、僕の知識や技術でサポートできることは全てやるようにしています。必要であればその人のために勉強し、常に知識や技術を磨き、成長し続ける。その方の人生が輝くように、運動がその方の喜びや楽しみになるように。

―これからエビジムで行う指導、取り組みたいこと、成し遂げたいことはなんですか?

トレーニングにおいてはなんでもやりますが、やはり医療系の経験が長いので、肩こり腰痛改善、姿勢矯正は強いです。 プロアスリート指導経験からその方の弱点や、鍛えれば強く美しくなるポイントなどの分析も得意分野ですので、そういう点では体作りやボディメイクも。
実は僕はかなり暴飲暴食でハンバーガー、ピザ、お酒も大好きで毎日晩酌もしますが、20歳のころから体重も体型も血圧もコレステロール値も変わってないので、 僕が実践している「ゆるい生活習慣」や「ちょこっと運動」で基礎代謝を高めて体型維持できる知識やノウハウも教えられます。
一方で、運動や食事などをオリンピックアスリートレベルでも指導できますし、俳優やダンサーなど特殊身体技能を使いこなすための体のトータルメンテナンスも。 「細くても強靭で体力もある、疲労を軽減する体」をつくる、そんな要望にも応えられるかなとは思います。 ですが、気持ち的には公園やコンビニにでも行くつもりでラフに気楽に来てもらえたら! 「なりたい自分になる」「自分を好きでいられる」ための手伝いをするのがトレーナーです。
無数に選択肢があるトレーニングの中でお客様のご要望に合うようにメニューをフルカスタマイズしながらも、絶対に無理な運動や食事制限はしない。運動を通して人生を楽しく豊かにすることが一番の目的ですから!

運営においては、エビジムの「すべての人に運動習慣を」というコンセプトをきちんとサービス化・コンテンツ化して広めるお手伝いができたら。
僕はプロの世界や大学研究の経験を経て、今では「弱者」と言われる方々の運動の機会、場所、仲間、指導者が圧倒的に足りないことを課題に感じています。子供、高齢者、障害者、女性が、「本当に良いもの」を享受する運動機会を作ることが僕の使命だと思っています。
特にまだまだ性の平等意識が低い日本において、女性当事者だけでなく男性が声を大にして、男性が態度を変えて、あらゆる女性が輝ける日本にしていけたら。 また、日本では若いトレーナーさんが非常に苦労していますが、若いトレーナーさんにとっても、自分が楽しめる職場づくりも大切だなと思っています。 お給料だけでなく、仕事が好きになれる場所でなければ、お客様にも伝わってしまいますからね。

―あなたにとって、プロフェッショナルな仕事とは何ですか?

「未来に向けて学び続け、努力できる専門家」であること。 過去にあった成功体験に囚われずに、新たに道を開いて前進できる人間がプロフェッショナルだと思っています。 邪魔なプライドは捨て、特に若い人から学ぶ姿勢が大切。 自尊心は持ちながらもプライドは捨て、他人を想い接することができるプロでありたいなと思います。


撮影・文|小泉優奈

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