トレーナー紹介

武田 圭司
【保有資格】
- JATI-ATI
- 健康運動実践指導者
- 公認スポーツコーチングリーダー
- 赤十字救急法救急員
eviGym TRAINERS 出勤店舗
MON TUE WED THU FRI SAT SUN – 札幌円山 札幌円山 札幌円山 – 札幌円山 札幌円山
在籍店舗:札幌円山店
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「完璧」よりも、その人が続けられることを。
野球で培った“支える力”を、お客様の5年後、10年後へ
「自分が活躍できなくても、チームのためにできることはある」
高校時代、野球部で一度もレギュラーになれなかった武田圭司トレーナー。それでも3年間チームを離れず、バッティングピッチャーなどの裏方として仲間を支え続けました。
当時身につけたのは、自分が目立つことよりも、誰かが力を発揮できるように支える姿勢。その経験は現在、eviGymのトレーナーとして、お客様一人ひとりに向き合う姿勢につながっています。
トレーナーを志したきっかけ、デビュー当時に感じた壁、指導での失敗、そして今大切にしていること。武田トレーナーの原点と、指導に込めた思いを聞きました。
得意だった野球と、苦手だったバスケットボール
――子どもの頃や学生時代は、体育や運動が好きなタイプでしたか?
小さい頃から、身体を動かすことは好きでした。学生時代はずっと野球に打ち込んでいて、専門学校に入ってからも野球部に所属していました。
一方で、バスケットボールは苦手でしたね。野球の「打つ」「投げる」という動きは得意だったのですが、バスケットボールのドリブルがうまくできなくて。単純に、苦手だから好きになれなかったのだと思います。
――学生時代の武田さんは、周囲からどのように見られていましたか?
どちらかというと、みんなをまとめるタイプだったと思います。中学生のときには、野球部のキャプテンも務めていました。
自分が前に出たいというより、チーム全体がうまくいくために何ができるかを考えることが多かったですね。
レギュラーになれなかった3年間。それでも野球を辞めなかった理由
――運動から逃げたくなったり、途中で諦めそうになった経験はありますか?
高校では3年間野球を続けましたが、一度もレギュラーになれませんでした。練習試合にも出られない日があり、「辞めたい」「逃げたい」と思ったことはあります。
それでも辞めなかったのは、自分が活躍することよりも、チームのために頑張りたいという思いがあったからです。
打てなくても、守れなくても、声を出すことはできる。練習相手になることもできる。チームのために、自分にできることは何かを考えながら過ごしていました。
――特に印象に残っている役割はありますか?
バッティングピッチャーです。打撃練習で、打者に向かってボールを投げる役割ですね。
本音を言えば、自分も打つ側に立ちたかったです。悔しさやもどかしさはありました。それでも、仲間の練習を支えることがチームの力になると思い、続けていました。
――野球を嫌いになりそうなことはありませんでしたか?
ありました。ただ、自分が試合に出ていなくても、仲間が打ったときやチームが勝ったときは自然とうれしかったんです。
みんなで喜びを分かち合えた瞬間に、「続けてきてよかった」と思えました。
「自分ではなく、チームのために」という経験が今につながっている
――高校時代の経験は、現在の仕事にも生きていますか?
とても生きていると思います。
トレーナーも、自分だけが良いセッションをすればいいわけではありません。現在は店舗を任せてもらう立場になり、自分一人が評価されることよりも、店舗やeviGym全体が良くなるために何ができるかを考えるようになりました。
高校時代に、自分が試合に出られなくてもチームのために動いた経験があるからこそ、今も店舗や仲間のために行動できているのだと思います。
当時は苦しいこともありましたが、今振り返ると「あの時間があってよかった」と感じます。
だから今は、自分が目立つことよりも、お客様や仲間が力を発揮できるように支えることを意識しています。
一緒に喜んでくれたトレーナーに憧れて
――トレーナーという仕事を最初に意識したのは、いつですか?
高校1年生のときです。
野球部にトレーナーの方が来て、トレーニングを指導してくださる機会がありました。その姿を見て、純粋に「格好いいな」と思ったのが最初のきっかけです。
高校生の僕たちは、トレーニングの知識がほとんどありませんでした。ベンチプレスで今までより重い重量を上げられたとき、トレーナーの方が一緒になって喜び、褒めてくれたんです。
その姿を見て、「誰かの目標達成に関わり、一緒に喜べる仕事っていいな」と感じました。その場面は、今でも覚えています。
――家族にトレーナーを目指すと伝えたとき、どのような反応でしたか?
家族や友人からは、「いいんじゃない」「すごいね」と応援してもらいました。
周囲にトレーナーとして働いている人がいなかったので、特に母は驚いていましたね。「まさか自分の息子がトレーナーになるなんて」という感じだったと思います。
今でも、トレーナーとして働いていることをとても喜んでくれています。
トレーナーは、運動が得意な人に教える仕事だと思っていた
――トレーナーになる前の理想と、現場に立ってからの現実にギャップはありましたか?
ありました。
高校時代に見ていたのは、野球部員に指導するトレーナーの姿でした。教わる側にも、ある程度の運動経験があります。そのため当時は、トレーニングを教えることは、そこまで難しくないのではないかと思っていました。
ところが、実際にトレーナーになると、担当するお客様の多くは運動初心者です。運動経験がほとんどない方や、これまで運動習慣をつくれなかった方もたくさんいらっしゃいます。
現在の店舗でも、20代から50代まで幅広い年代のお客様が通われていますが、8割から9割ほどは初心者の方です。
運動が得意な人に教えるのではなく、運動に不安がある方にも分かりやすく伝え、その方が続けられる方法を一緒に探す。それがトレーナーの仕事なのだと、現場に立って初めて気づきました。
だから今は、できることを前提に進めるのではなく、お客様がどこに不安を感じ、どのような説明やサポートを必要としているのかを丁寧に見るようにしています。

膝だけを見ていた新人時代。今は足裏から全身を見る
――デビュー直後に担当したお客様で、印象に残っている方はいますか?
姿勢改善を目的に通われていた、膝関節のねじれが強いお客様です。
スクワットをすると膝が内側に入るなど、さまざまなエラー動作が出ていました。当時の僕は、そのお客様の「膝」ばかりを見ていました。
――今振り返ると、どのような点が未熟だったと思いますか?
もっと広い視点で、身体を評価するべきだったと思います。
膝に問題が見えていても、原因が膝にあるとは限りません。股関節に問題があるかもしれないし、足首や足裏の状態が影響しているかもしれない。当時の自分には、そうした視点や評価の引き出しが十分にありませんでした。
今は膝に悩みがあるお客様でも、まず足裏の状態を確認することを大切にしています。
人が立っているとき、地面に接しているのは足裏です。足裏のアーチが崩れると、その影響が膝や股関節など、身体のさまざまな部分に広がる可能性があります。
eviGymでは、トレーニング種目だけでなく、身体評価についても研修を受けます。その学びと多くのお客様を担当した経験によって、少しずつ見られる範囲が広がってきました。
だから今は、痛みや違和感が出ている場所だけで判断せず、全身のつながりを確認することを意識しています。
「向いていないかもしれない」と感じた新人時代
――トレーナーに向いていないかもしれない、と思ったことはありますか?
あります。
新卒の頃、お客様から質問されたことに答えられない場面が何度もありました。そのたびに、「こんなことも分からない自分は、トレーナーに向いていないのではないか」と感じていました。
――それでも続けられた理由は何でしょうか?
学生時代から目指してきた仕事だったこと、そして自分自身が運動を好きだったことが大きいです。
身体を動かすことの楽しさや、運動によって感じられる変化を誰かに伝えたい。その気持ちのほうが、「自分には向いていないかもしれない」という不安よりも強かったのだと思います。
分からないことがあるなら、学んで答えられるようになればいい。経験を重ねながら、少しずつ成長していこうと考えました。
だから今は、分からないことを取り繕うのではなく、必要なことを学び、より良い提案につなげる姿勢を大切にしています。
アプローチしても変化が出ない。お客様の反応から学んだこと
――「今日の指導はうまくいかなかった」と感じたセッションはありますか?
「しゃがみにくい」という悩みを持つお客様に、いくつかのアプローチを行ったときのことです。
アプローチ後にもう一度しゃがんでいただきましたが、お客様の反応があまり変わりませんでした。そのとき、「思うような変化を提供できなかった」と感じました。
当時は知識やアプローチの選択肢が少なく、一つの方法で変化が出なかったとき、次に何を試すべきかをすぐに提案できませんでした。
現在は評価やアプローチの引き出しが増えたため、一つの方法に固執せず、「こちらで変わらなければ、次はこの方法を試してみましょう」と切り替えられるようになりました。
だから今は、一度で正解を出そうとするのではなく、お客様の反応を見ながら仮説を修正し、その方に合う方法を一緒に探していくことを意識しています。
正しさを求めすぎて、運動する時間を減らしてしまった
――お客様のためを思ってしたことが、押しつけになってしまった経験はありますか?
あります。
知識やアプローチの引き出しが増えてくると、今度は「あれも試したい」「これも確認したい」と考えるようになりました。その結果、身体の評価や動作の修正に時間をかけすぎて、お客様が実際に身体を動かす時間が少なくなってしまったことがあります。
お客様は運動をするために来てくださっているのに、トレーナーが正しさにこだわりすぎることで、その目的を置き去りにしてしまっていました。
――現在は、どのように改善していますか?
新人の頃は、一つの動作が100%できるようになるまで、次へ進まないことがありました。
しかし、運動初心者の方が最初から完璧な動作を身につけるには時間がかかります。そこで現在は、安全面で必要な基準を満たしたうえで、80%ほどできたら次の動作へ進むようにしています。
もちろん、けがにつながる可能性がある動作をそのままにするわけではありません。ただ、完璧を求めすぎて運動そのものが楽しくなくなったり、身体を動かす時間がなくなったりしては、本末転倒です。
だから今は、安全を守りながらも完璧を求めすぎず、「できた」という感覚と、しっかり身体を動かせる時間の両方をつくることを意識しています。

忘れられない退会から学んだ「未来を一緒に描くこと」
――これまでで、一番悔しかったお客様の退会について教えてください。
運動習慣をつけたい、肩こりも改善したいと通ってくださっていたお客様です。
国家試験を控え、勉強に集中するために退会されました。もちろん、試験という大切な事情があるので、仕方のないことだとは思います。
ただ、僕自身は「試験で忙しくても、ここには来たい」と思っていただける価値を十分に届けられなかったのではないかと感じました。それが、とても悔しかったです。
――今の武田さんなら、どのように向き合いますか?
運動を続けた先にある未来を、もっと具体的にお伝えすると思います。
たとえば、運動を続けることで肩こりがどう変わる可能性があるのか、勉強中の身体の負担をどう減らせるのか。今の運動が、数か月後や数年後の生活にどのようにつながるのかを、一緒にイメージできるようにしたいです。
「運動しなければいけない」と引き止めるのではありません。その方の生活や目標を踏まえたうえで、運動を続ける意味を納得して選んでいただけるようにすることが大切だと思っています。
だから今は、目の前のトレーニングだけで終わらせず、その運動が将来の生活にどうつながるのかまでお伝えすることを意識しています。
目指しているのは、5年後、10年後も元気でいられる身体
――トレーナーとして、お客様にどのような未来を届けたいですか?
お客様の目的は一人ひとり違います。
ダイエットをしたい方、筋肉をつけたい方、肩こりや腰痛を改善したい方、日常生活をもっと楽に過ごしたい方。どの目的も大切です。
ただ、僕がすべてのお客様に共通して届けたいのは、5年後、10年後も元気でいられる身体です。
今、体重が減ることや見た目が変わることだけでなく、その先も自分らしく生活できること。年齢を重ねても、やりたいことを楽しめること。そこまで見据えて、お客様と一緒に身体をつくっていきたいと思っています。
運動は、短期間だけ頑張って終わるものではありません。生活の中に無理なく入り、必要なときにまた選び直せるものだと考えています。
だから今は、お客様の現在の悩みに向き合いながら、その方が5年後、10年後も健やかに過ごせるためのトレーニングを提案することを意識しています。
自分が輝くのではなく、誰かが前へ進むために
高校時代、試合に出られない悔しさを抱えながらも、チームのために自分ができることを探し続けた武田トレーナー。
トレーナーになってからも、答えられない質問に悩み、思うような変化を提供できず、自信を失いかけたことがありました。正しい指導を求めるあまり、お客様が身体を動かす時間を減らしてしまった経験もあります。
その一つひとつを振り返り、現在の指導基準に変えてきました。
身体の一部分だけでなく、全身を見ること。
一つの正解に固執せず、反応に合わせて提案を変えること。
安全を守りながら、完璧を求めすぎないこと。
目の前の変化だけでなく、運動を続けた先の未来を一緒に描くこと。
武田トレーナーが目指しているのは、お客様を一方的に引っ張る指導ではありません。
その人の隣に立ち、自分の意思で一歩ずつ進めるように支えること。野球を通じて培った“支える力”は今、お客様の健やかな未来を支える力へと変わっています。
武田圭司トレーナーからお客様へ
運動経験がなくても、最初から上手にできなくても、心配する必要はありません。
完璧を目指すことよりも、今の自分にできることから少しずつ始め、続けていくことが大切です。
目の前の目標はもちろん、その先の5年後、10年後も元気で過ごせる身体を、一緒につくっていきましょう。

