1.どんなトレーニングなのか?
Vシットアップとは、お腹の筋肉の、主に腹直筋という筋肉を鍛えるトレーニングになります。
上半身とともに下半身も挙上するため、少し難易度と強度が高い種目になります。
この種目はバランス能力も必要になってくるため、普通の腹筋では物足りない、もう少しきつい腹筋トレーニングを行いたいという方におすすめです。
Vシットアップではシックスパックの全体をまんべんなく鍛えることができますので、夏に間に合わせたい!という方はぜひ頑張って取り組みましょう。
それでは、Vシットアップについてご紹介したいと思います。
2.基本的なやり方
スタートポジション
平らな場所に脚を伸ばして、仰向けになります。両手も頭の上に伸ばします。
勢いをつけて動きましょう
スタートポジションができましたら、動作を行います。
つま先と指先が触れるように、勢いをつけて脚の付け根から体を曲げます。
この時、横から見たらVの字になるように手足は真っ直ぐ伸ばしましょう。
床に脚を完全に降ろさない
床に一回一回完全に上体と脚をおろしてしまうと、床で弾んでしまい腹筋を使わなくなるため、効果が薄れます。
おろす際は、上体と脚が床に着くギリギリで止めましょう。
呼吸を忘れず
上体と脚を上げながら息を吐き、スタートポジションに戻りながら息を吸いましょう。
3.トレーニング時のコツは?
遠くに上げるイメージ
ん?と思われるかもしれませんが、人間は無意識に最短距離を行くように動作を行います(楽なので)。
脚や上体の軌道が少し弧を描くようなイメージで動作を行うと、より効いてくるはずです。
呼吸は止めずに行いましょう。
腹筋をするなら大事なのが呼吸、特に腹式呼吸が大切です。
上げるときに吐き、下ろすときに吸います。腹式呼吸は他のお腹の筋肉も一緒に使うので、併せて行うとでこの種目の効果をより高められます。
ぜひ意識しましょう!
4.トレーニングによる期待効果は?
姿勢制御、体幹の安定性の向上
胴体周りは骨の数が少なく、不安定になりやすい部位です。
そのため、筋肉などの軟部組織といわれるものが非常に重要になります。
そのため、しっかり体幹を鍛えることで安定感が上がり、不意な怪我の防止になります。
目指せ美腹筋
シックスパックの上部と下部を鍛えることができるので、まんべんなくシックスパックを鍛えることができます。
まんべんなく鍛えることはなかなか難しいため、周りの筋トレ仲間と差をつけられます。
美腹筋を目指して頑張りましょう
5.Vシットアップ時の注意点は?
腹筋種目は最後に行いましょう!
どういうこと?とお思いかもしれませんが、器具などを用いて行うような高負荷のトレーニングは集中力とエネルギーが必要になるため、フレッシュな状態で行う必要があります。
そのため、高負荷のトレーニングは、はじめに行うほうがいいです。
一方、腹筋のトレーニングは自重などの低負荷で行います。
また腹筋は構造上疲労回復が速く、持続力がある筋です。
ですので、ある程度の疲労状態での実施でも危険性は少ないです。
そういった意味で、疲労が蓄積し、集中力が落ちているトレーニング後半に高負荷のトレーニングを行うと、パフォーマンスが充分に発揮できないだけではなく、怪我のリスクが格段に高まります。
そのため、特別な理由がない限り腹筋は最後に行うようにしましょう。
下半身をしっかり動かす!
ついつい辛くなって、脚の付け根からではなく、膝から先と上半身だけを動かしやすいです。
しかしこの種目は下半身と上半身を一緒に動かすことに意味が在りますので、なれるまでは下半身へと意識を集中し、付け根からしっかり動かしましょう。
怪我防止のために、可動域を確認をする・お腹の力を抜かない
連続で動作を行うとどうしても疲れて力を抜いてしまいますが、そこは自分に活を入れて、力を抜かないようにしましょう。
しかし、腰を痛めてしまう可能性が在りますので、最初の回数設定を適切に行うことが重要になります。
また、実施前に腰回りの可動域の把握を行うようにしましょう。
可動域が充分に摂れていない場合は、腰回りの筋肉の「広背筋」・「大臀筋」などの柔軟性が低下している可能性が在ります。
しっかり柔軟をしてから実施しましょう。無理せず自分のギリギリを攻めましょう!
この種目が得意なトレーナー